窓断熱

二重窓のリフォームで使える補助金制度|支給される金額や失敗しないための注意点を解説

二重窓の補助金を考える、内窓のある窓と書類のイラスト


冬の窓際の寒さや結露が気になり、二重窓を付けたいと考えている方は多いでしょう。今ある窓の内側にもう一つ窓を足す二重窓(内窓)は、国や自治体の支援を受けられる代表的なリフォームです。

2026年に二重窓で使える主な補助金は、国の「先進的窓リノベ2026事業」と、東京都や市区町村の補助制度です。国の制度は窓のサイズと性能で金額が決まり、戸建住宅の二重窓1か所あたり22,000円〜最大140,000円です。東京都の制度は、国の制度と併用できます。

この記事では、二重窓のリフォームで使える補助金制度と支給される金額を解説します。国と都を併用した計算例と、失敗しないための注意点も紹介します。金額と条件は、2026年10月16日に各制度の公式サイトで確認した内容です。

二重窓のリフォームで使える補助金制度は主に3つ

二重窓で使える国・東京都・市区町村の3つの補助制度と、みらいエコ住宅2026事業が窓だけの工事では使いにくい理由を示す一覧
二重窓だけの工事なら、国の窓リノベと自治体の制度を組み合わせるのが基本です。

二重窓のリフォームで使える補助金は、国の先進的窓リノベ2026事業、東京都の制度、市区町村の制度の3つが中心です。国の制度はどの地域でも使え、都や市区町村の制度は条件を満たせば上乗せできます。

二重窓(内窓)で使える主な補助金制度
制度 対象と主な条件 受付の期限
先進的窓リノベ2026事業(国) 性能区分P・Sの内窓。登録事業者と契約し、1申請の補助額が5万円以上 交付申請は遅くとも2026年12月31日
既存住宅における省エネ改修促進事業(東京都) 都内の既存住宅の高断熱窓。契約前の事前申込が必要で、助成額が5万円以上 交付申請兼実績報告は2029年3月30日まで
市区町村の補助制度 自治体ごとに対象と金額が異なる 自治体ごとに異なる

窓の断熱リフォーム全体の工法や費用、補助金の考え方は、窓の断熱リフォーム2026年版の解説で9つのチェック項目に分けて紹介しています。この記事では、二重窓に使える制度と金額に絞って説明します。

国の先進的窓リノベ2026事業が中心になる

先進的窓リノベ2026事業は、既存住宅の窓を断熱性の高い窓に替える工事を対象にした国の制度です。二重窓の設置は「内窓設置」として補助対象になります。補助の上限は1戸あたり100万円です。

申請は、登録事業者である「窓リノベ事業者」が住む人に代わって行います。持ち家だけでなく、賃貸住宅の所有者や賃借人も対象者に含まれます。

東京都の制度は国の補助金に上乗せできる

東京都では、クール・ネット東京が「既存住宅における省エネ改修促進事業」を行っています。都内の既存住宅に高断熱窓を設置する場合が対象で、2026年度は窓の助成単価が引き上げられました。

国の窓リノベと併用できますが、契約の前に事前申込が必要など、手順が違います。制度の概要は、クール・ネット東京の補助金をまとめた記事もあわせてご覧ください。

埼玉県などは市区町村の制度を確認する

埼玉県内などでは、市区町村が独自に省エネ改修の補助を行っている場合があります。対象や金額、受付時期は自治体ごとに違うため、お住まいの市区町村のホームページで確認してください。住宅リフォーム推進協議会のサイトでも、地域の支援制度を検索できます。

自治体の制度は、国費が充てられているものを除き、国の窓リノベと併用できます。国費が入っている制度かどうかは、自治体に確認が必要です。

みらいエコ住宅2026事業は窓だけでは使いにくい

国のリフォーム向けの制度には、みらいエコ住宅2026事業もあります。ただし、この制度は1つの居室で窓と床・壁・天井の断熱などを組み合わせる工事が前提です。二重窓だけを付ける工事では、条件を満たしにくい制度です。

また、性能区分PとSの内窓は、窓リノベの予算が残っている間は窓リノベで申請します。性能区分Aの内窓は、みらいエコ住宅2026事業の対象です。

制度情報:先進的窓リノベ2026事業「対象要件の詳細」、クール・ネット東京「令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業」、みらいエコ住宅2026事業「対象要件の詳細」(2026年10月16日確認)

二重窓の補助金はいくら?窓の大きさ別の金額

性能区分Sの内窓1か所あたりの補助額を、国の戸建住宅と東京都について特大・大・中・小のサイズ別に並べた表
金額は窓の面積と性能区分で決まります。性能区分Pならさらに高くなります。

二重窓の補助額は、窓の面積と断熱性能を示す性能区分(グレード)で決まり、工事費の何割という決め方ではありません。同じ1か所でも、腰高窓と掃き出し窓では金額が大きく変わります。

国の窓リノベは二重窓1か所22,000円から

先進的窓リノベ2026事業の内窓設置の補助額(1か所あたり)
窓の大きさ 戸建住宅 P 戸建住宅 S 集合住宅 P 集合住宅 S
特大(4.0㎡以上) 140,000円 76,000円 152,000円 83,000円
大(2.8㎡以上4.0㎡未満) 89,000円 52,000円 98,000円 57,000円
中(1.6㎡以上2.8㎡未満) 58,000円 34,000円 64,000円 37,000円
小(0.2㎡以上1.6㎡未満) 36,000円 22,000円 40,000円 24,000円

面積は、内窓の枠の外側の寸法で計算します。目安として、リビングの掃き出し窓は大、腰高窓は中か小に当たることが多くなります。実際の区分は、製品ごとに発行される性能証明書で決まります。

東京都の助成額は1か所10,000円から

東京都の内窓設置の助成単価(2026年度・1か所あたり)
性能区分 特大 大 中 小
P(1.1以下) 133,000円 106,000円 72,000円 46,000円
S(1.1超1.5以下) 82,000円 65,000円 44,000円 28,000円
A(1.5超1.9以下) 32,000円 26,000円 18,000円 12,000円
B(1.9超2.3以下) 20,000円 16,000円 13,000円 10,000円

面積の区分は国の制度と同じです。上限は1住戸あたり200万円で、防犯性能のある窓として登録された製品では300万円になります。

性能区分PとSで補助額が大きく変わる

性能区分は、窓の熱の伝わりにくさで決まり、PがSより高性能です。国の制度では、腰高窓(中)1か所でPは58,000円、Sは34,000円と、24,000円の差があります。

性能が高い二重窓は、ガラスや枠の価格も上がります。リフォーム会社に、性能区分を変えた2つの見積もりを出してもらうと比べやすくなります。リフォーム会社に、性能区分を変えた2つの見積もりを出してもらうと比べやすくなります。製品の価格差と補助額の差を並べて、自己負担がどれだけ変わるかで比べると選びやすくなります。

制度情報:先進的窓リノベ2026事業「対象工事の詳細(内窓設置)」、クール・ネット東京「令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業」(2026年10月16日確認)

国と東京都の補助金を併用した計算例

工事費30万円と25万円の場合に、国12万円と東京都の助成額を積み上げ、合計が工事費を超えないよう都の額が調整される計算例
国と都の合計は、税抜の工事費が上限です。金額は仮の計算例です。

都内の戸建住宅で、性能区分Sの二重窓を腰高窓(中)2か所と掃き出し窓(大)1か所に付ける場合を例に計算します。工事費は仮の金額で、実際の見積もりとは異なります。

計算例:戸建住宅・性能区分S・内窓3か所
項目 工事費30万円(税抜)の場合 工事費25万円(税抜)の場合
国の補助額 34,000円×2+52,000円=120,000円 120,000円
東京都の助成額 44,000円×2+65,000円=153,000円 130,000円(上限で調整)
補助金の合計 273,000円 250,000円
自己負担(消費税10%込み) 57,000円 25,000円

補助金の合計は工事費を超えない

東京都の制度では、国の補助を受ける場合、都と国の合計が助成対象経費を超えない範囲で交付されます。助成対象経費は、窓の材料費と工事費で、消費税は含みません。

工事費25万円の例では、都の助成額は153,000円になりません。25万円から国の12万円を引いた13万円が上限です。補助の合計が工事費を上回る場合は、その分だけ都の助成額が減ると考えておきましょう。

国も都も合計5万円以上が条件

国の窓リノベは、1回の申請の補助額が5万円以上であることが条件です。東京都も、窓とドアの助成額の合計が5万円以上の工事が対象です。都の判定は、国の補助額を差し引く前の金額で行います。

小さな窓1か所だけの二重窓では、5万円に届かないことがあります。トイレや脱衣所など、ほかの窓とまとめると条件を満たしやすくなります。トイレや脱衣所など、ほかの窓とまとめると条件を満たしやすくなります。浴室の小窓を例にした計算は、お風呂の窓と補助金の記事で紹介しています。

二重窓の補助金を受け取るまでの順番

相談・東京都の事前申込・契約、工事前の写真と工事、国の交付申請、都の実績報告という手続きの順番を示す一覧
東京都の制度を使うときは、契約より前に事前申込をします。

国と東京都の制度を両方利用する場合は、手続きの順番に注意が必要です。東京都の制度は契約より前に事前申込をし、国の制度は契約のあとに工事を始めます。

  1. 登録事業者に相談し、現地調査と見積もりを受ける
  2. 東京都の制度を使う場合は、契約の前に事前申込をする
  3. 工事請負契約と、国の共同事業実施規約を結ぶ
  4. 工事前の写真を撮り、二重窓を取り付ける
  5. 工事の完了・引渡しのあと、国の交付申請をする
  6. 東京都の交付申請兼実績報告をする
  7. 補助金を受け取る(工事代金への充当または現金)

国の交付申請は、遅くとも2026年12月31日までです。予約や予算の状況を含めた期限の詳細は、窓リノベ補助金の申請期限を解説した記事で確認できます。東京都の制度は、事前申込から1年以内に交付申請をする必要があります。

二重窓の補助金で失敗しないための注意点

申込み前の契約や工事前写真の不足など補助を受けられない例と、後悔しないために契約前に確かめる項目の一覧
手続きの順番と、窓の使い勝手の両方を契約前に確認します。

補助を受けられなかったり、二重窓の使い勝手に後悔したりする原因の多くは、契約の前の確認不足です。次の4点を、見積もりの段階で事業者と確かめてください。

事前申込と着工の順番を間違えない

東京都の制度は、事前申込の前に契約や工事をすると対象外になります。国の制度も、契約より前に始めた工事は対象外です。工事前の写真がない窓も、国の補助対象から外れます。

対象製品か自分で買った窓かを確認する

補助の対象は、事務局に登録された製品を、事業者が工事で取り付けた場合です。自分で購入した内窓の取り付けだけを依頼する工事は、国の制度では対象になりません。通販の内窓をDIYで付ける場合も、補助は受けられません。

補助金だけで窓の数や性能を決めない

二重窓は、開け閉めが二重になり、掃除する面も増えます。補助額を増やすために窓の数を増やすより、寒さや結露、音で困っている部屋から優先するほうが満足につながります。窓枠の奥行きが足りないと、部材の追加が必要になることもあります。

マンションでは、二重窓は室内側の工事として認められることが多いものの、管理規約の確認が必要です。工事の前に、管理組合への届け出が要るかを確かめておきましょう。

見積もりは補助前の総額と還元方法で比べる

見積もりは、補助金を引いた金額だけでなく、補助前の総額で比べます。国の補助は事業者を通じて還元され、工事代金に充てる方法と現金で受け取る方法があります。申請の手数料の有無とあわせて、契約の前に確認してください。

よくある質問と相談の準備

窓とサッシの写真、工事したい窓の数、お住まいの市区町村という相談前の準備を示す図
市区町村がわかると、使える制度の組み合わせを確認できます。

よくある質問

賃貸住宅でも二重窓の補助金は使えますか?

国の窓リノベは、住宅の所有者等として賃借人も対象者に含まれます。ただし、窓の工事には所有者の承諾が必要です。東京都の制度は、都内に住宅を所有する個人・法人と管理組合が対象です。

二重窓1か所だけでも補助金は使えますか?

国の補助額が5万円以上になれば使えます。性能区分Pの特大や大の窓なら1か所で届きますが、腰高窓や小窓は1か所では届かないことが多くなります。

二重窓とガラス交換では、補助金額はどう違いますか?

窓によって変わります。国の制度では、内窓は窓1か所ごと、ガラス交換はガラス1枚ごとに金額が決まり、面積の区分も違います。補助額だけでなく、今の窓の枠が傷んでいないかも含めて選びましょう。

2027年も二重窓の補助金はありますか?

2026年10月16日時点で、窓リノベの公式サイトに2027年の後継事業の案内は出ていません。東京都の制度は、交付申請兼実績報告の受付が2029年3月30日までとされています。

窓の写真と住まいの地域を伝えてください

二重窓の補助額は窓のサイズと性能で決まり、国と都や市区町村の制度を組み合わせると負担を抑えやすくなります。大切なのは、手続きの順番と5万円以上の条件を、契約の前に確かめることです。

マドリモ工房は、先進的窓リノベ2026事業の登録事業者です。東京・埼玉を中心に、二重窓の工事と申請の手続きに対応しています。窓の写真と数、お住まいの市区町村をお知らせください。活用できる制度の組み合わせと、補助前後の金額をあわせてご案内します。

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